USCPAの転職成功事例

日系メーカーの経営管理部門から大手税理士法人の移転価格コンサルティングへ

30代前半/男性/USCPA全科目合格

業界カテゴリ
税理士法人
資格カテゴリ
全科目合格

転職活動に向けて~転職相談から求人の提供まで~

≪転職活動時の相談≫
USCPA(米国公認会計士)科目合格をされていた時から転職を意識していた様子で、転職市場の状況や求人の傾向について何度かお電話でお話をさせて頂いておりましたが、USCPA全科目合格をされたタイミングで転職サポートのご登録を頂きました。

これまで3社に在籍し、新卒入社の日系メーカーで営業を約3年経験した後に、日系メーカー2社にて経理及び海外子会社を中心とした経営管理業務の経験を6年程積んできた方で、働きながら地道にUSCPAの学習を続け、最終科目のAUDの合格に苦しみながらも、2年半の学習期間を経て、無事USCPA全科目合格を果たすことができました。

元々USCPAを志した経緯としては、合格後の転職を見据えて、というわけではありませんでした。現職で海外連結子会社の経理財務責任者(現地国籍の方)とやり取りをする機会が多く、管理部門の中で英語が使える人間として海外周りの仕事を一手に任される立場にあり、円滑に仕事を進めていく上でUSCPAの必要性を感じ学習を始めました。

当初は仕事が多忙であったため予定通りに学習時間がとれず、最初の1科目(FAR)の合格まで1年強が経過しました。1科目合格したところでExpireを意識するようになり学習に本腰を入れ始めましたが、一方で担当する仕事の方にも変化が出始めました。会社として海外業務を縮小する方向となり、担当業務も経理を中心とした海外業務から国内の人事・総務の仕事の比重が高まりつつある中で、このまま勤務していくことに不安を抱き、この頃からUSCPA合格後の転職を考え始めたとのことです。

最初にご相談にお越し頂いた際には、まだ方向性が決め切れておらず、選択肢を模索している状況であったため、選択肢をざっくりと広くお伝えするとともに、30代前半でそれぞれの選択肢に進んだ場合のキャリアの将来性とリスクについて詳しくお話をさせて頂き、じっくりと考えて頂くためにその場では特に方向性を決めずに一度持ち帰って頂きました。

その後、2週間ほど経過し、「まずは大手税理士法人の移転価格コンサルティングにチャレンジしたい!」と、本人から連絡を頂いたところで、方向性のすり合わせと具体的な求人のご案内のために、再度面談にお越し頂きました。

移転価格コンサルティングを志すことにしたのは、これまで海外の経営管理の仕事に関わってきた中で、移転価格に絡む経験を多少なりとも持っており、移転価格そのものに以前から関心を抱いていたことが大きな要因とのこと。また、全ての仕事及びプロジェクトが国境を跨ぐ国際業務であるため、これまでの海外業務経験や英語力も活かしたいという希望もあったようです。

改めて、移転価格コンサルティングについての業界動向や各法人の求人状況についてお話することと併せて、30代からその道に転身した場合のキャリアの将来像、中長期的な選択肢やリスクをお伝えし、正式に各法人へ応募することとなりました。

≪転職で本人が望むこと≫
・大手税理士法人の移転価格コンサルティングへの転身
・英語力と海外業務業務経験を活かしたい

≪提供した求人情報≫
・大手税理士法人 移転価格コンサルティング 4件

いざ転職活動へ~経歴書類の作成から内定まで~

≪経歴書類の作成と書類選考について≫
現職と関わりのある税理士法人1社だけは応募を避けたいとの意向から、3社に絞って応募を進めていくことになりました。

これまで何度か転職を経験してきたため、経歴書類は以前使用していたものから現職の部分を追記し、USCPAの合格ステータスを更新するなどのアップデートを進めて頂くとともに、「なぜ移転価格コンサルティングを志望するのか」にフォーカスした志望動機の作成もお願いしました。

移転価格コンサルティング部門で採用決定権を握っているパートナー複数名から、「志望動機に移転価格という言葉が入っていないと、何で応募したのかわからないんだよね・・・」「志望動機を書いていないと会って話そうとは思わない」という話も伺っており、移転価格コンサルティングは一般的には馴染みが薄い狭い分野という要素も相まって、特に志望動機をしっかり作成することが書類通過のキーポイントになります(特に個別の会社向けの動機までは必要ありません)。

しっかりとした志望動機を組み込んだ履歴書と、アップデートした職務経歴書とともに、大手税理士法人3社の移転価格コンサルティング部門へ応募の手配を進めさせて頂いたところ、2社から書類通過の連絡を頂きました。

≪面接に向けて≫
2社のみの限られたチャンスしかないこと、また、資格や経験等のキャリア面では移転価格コンサルティング部門で高く評価されるものを持つ一方で、面接の場での話しぶりや伝え方に若干問題があるのではと考え、面接対策は入念に行いました。

直接会っての面接対策の都合がつかず、Skype越しとなってしまいましたが、想定される質問を一通り流し確認をさせて頂きました。伝えたいポイントについては「あぁ、なるほどね。」「そんな風に考えているんだね。」と納得できるものでしたが、初対面の人間からしたら馴れ馴れしく感じられてしまうのでは、と感じるほどのフランクな口調と、語尾の強さと前のめりの姿勢から時折感じられる威圧感を問題点として指摘させて頂きました。

どちらかというとサポートを行う私自身も後者(威圧感まではないと思いますが)で、人の庭に土足で入ってしまう方なので、アドバイスするのも烏滸がましい限りはありましたが、気になった所作や話しぶりについて指摘し、スマートな印象を持たれるよう面接まで練習をして頂きました。

≪一次面接から内定まで≫
仕事の都合から一次面接は平日の業務終了後の時間帯で調整をさせて頂きました。面接のプロセスは両社ともマネージャーを主体とした一次面接、採用権限のあるパートナーとの最終面接という流れで、うち1社は一次面接時に英語の筆記試験を実施しました。一次面接を終え感想や手ごたえを伺った限りでは、本人談としては両社ともまあまあ上手くいったとのこと。

その話をもとに法人側にフォローの連絡を入れさせて頂いたところ、1社は面接で見送りという結果に。理由としては、直接面接で話をしたところ社風にマッチしないのでは、という懸念が感じられたとのことでした。

もう1社は最終面接に進んで頂きたいとの連絡を頂き、その良い結果報告とともに1社見送りとなった結果と理由についても伝えさせて頂きました。

1社しかない最終面接は万全の態勢で臨みたいとの意向から、面接の日は休みを取ることにし、それまでに一次面接での反省点のすり合わせを行い、最終面接当日を迎えることになります。

パートナー2名が面接官として出てきて、一次面接よりもあっさりとした内容で面接を終えました。面接官からの質問も少なく、逆に何か質問はある?という逆質問が主体で、手ごたえが掴みにくい面接だったようですが、意欲だけはしっかりと伝えました、とのこと。

その面接当日の夕方に先方から連絡を頂き、採用の方向で考えていますので少々お待ちください、との内々定の連絡を頂戴しました。後日正式に最終内定の通知を頂きましたが、移転価格に対してきちんとした理解を持っている、且つ志望理由も熱意が感じられたことが採用のポイントになったとのことです。

転職成功のポイント

■結局は”素”のキャラが評価されて採用
ポイントとして挙げるにも恥ずかしい限りではありますが、結局のところこの方の持つ”素”のキャラが採用の大きな要因となったことと考えています(もちろん経験や英語力、USCPA合格までの努力があったからこそですが)。

採用の決め手になった理由について、上記の最後に少しコメントを入れましたが、一次面接を行った移転価格コンサルティング部門のマネージャークラスの方と直接お会いし、この方が採用となった理由について以下の話を伺いました。

「経験や英語力も申し分ないし、移転価格についてしっかりと理解をしてますしね。〇〇さんのようなキャラって、うちの部内にはいなんだけど、悪い方にブレているわけではないし、逆に今いるスタッフには良い刺激になるんじゃないかな、そう思ってパートナーに強くプッシュしたんですよ。」

なるほど。。。事前の面接対策であれこれ伝えてスマートな印象を持たれるように、と伝えたつもりではあったのですが、それがほとんど面接の場では発揮できなかったようですね。”素”のキャラが出てしまったことが逆に功を奏し、内定に繋がったようです。

一次面接で見送りとなった法人はキャラをマイナスと考え、採用となった法人はキャラをプラスと考えた、各企業によって採用基準はまちまちであることは当然ではありますが、同業界の選考でこれほど明確に分かれたケースは珍しいことと思いますし、これほど事前に施した面接対策がヒットしなかったのは初めてと言えるかもしれません。

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